0.目次
1.「水の東西」の概要
2.「水の東西」から学べること
3.「水の東西」の重要語句
1.「水の東西」の概要
鹿おどしと噴水を例に使いながら
常に変化するものを好む日本人の特徴と
鹿おどしは水を鑑賞するうえで究極の仕掛けであることを述べています。
2.「水の東西」から学べること
- 西洋人と日本人の自然観
- 無常観
2.1.西洋人と日本人の自然観

【西洋人の自然観】
西洋人は「自然をコントロールしよう」という自然観をもっています。
西洋庭園をイメージしてください。
水を下から上に噴き上げる仕組み(噴水)を作ったり、花壇に花を並べたり・・・。
【日本人の自然観】
日本人は「自然と共存しよう」という自然観をもっています。
日本庭園をイメージしてください。
日本人は庭園に滝や川や池を作り、植物も自然に生えているように配置します。

身の回りに自然を再現した環境を作っているんだね。
2.2.無常観
無常観は「ものごとは常に移り変わっていく」という考え方です。
日本には季節の移り変わりがあり、日々変化していく豊かな自然があります。

昔の人たちは、常に変化する自然を肌で感じながら生活していたんだろうね。
また、仏教思想の影響で無常観という考え方が日本人の根底に流れています。

♪祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり♪
「平家物語」は学校で覚えさせられるよね。栄華を誇った平家もすぐに滅亡していまう。「ものごとは常に移り変わっていく」ってことですね。
3.0.重要語句
「水の東西」に出てきた重要語句を確認していきましょう。
3.1.徒労

【意味】無駄な苦労
【例文】がんばって動画を作ったが徒労に終わった。

「徒労に終わる」という使い方をします。
頑張って作ったけど、誰も見てくれないというのはあるあるですね。
3.2.素朴

【意味】飾り気がなくありのままの様子
【例文】素朴な疑問なんですが、お坊さんはなぜスキンヘッドにするんですか。

確かになぜスキンヘッドなんですかね。
3.3.趣向を凝らす

【意味】面白くなるように工夫すること
【例文】お客さんに喜んでもらえるように趣向を凝らす。

喜んでもらえるような企画を考えたり、おもてなしを考えたりするといった感じです。
3.4.林立

【意味】たくさんの物が並び立つこと
【例文】東京には高層ビルが林立している。

林のようにビルがたくさんたっている様子です。
3.5.間隙
【意味】すきま
【例文】人ごみの間隙を縫って進む。
3.6.1.鑑賞

【意味】芸術作品を味わうこと
【例文】映画を鑑賞する。演劇を鑑賞する。
3.6.2.観賞(※同音異義語)

【意味】(芸術作品でないものを)見て楽しむことです。
【例文】桜の花を観賞する。

細かいですが、書き分けられるようにしておきましょう。
たしかに、自然をコントロールしようという考えが垣間見えるね。